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代打を極める決意を固めた中村晃「自分のバットで決着をつけられるように」 柳田、今宮を意識した若手時代

ホークス

7時間前

ソフトバンクの中村晃外野手(35)がプロ18年目の決意を明かした。昨年までに1427安打を記録しており、節目の通算1500安打まであと73本。それでも「ヒット数はあまり意識していない。今年は勝ちにつながる一本が何本打てるかを目標にやっていきたい」と強調した。

昨年は101試合出場で203打席に立ち40安打、打率.221。山川穂高の加入で定位置の一塁を譲り渡す形となり、代打起用はチーム最多の70度だった。2023年まで一塁手として4年連続ゴールデングラブ賞を獲得するなどレギュラー起用の立場から一転、慣れない役割を「修行」という言葉で表現したこともあるが、今年はスタートからはっきりと代打を意識して取り組んでいる。

「代打でいくと思う…というかいくので、代打という仕事を極められるように。ホークスの代打の切り札は中村晃だとみんなが言ってくれるような成績を出したい」

春季キャンプは独自調整を許されるS組で始動し、チーム合流は2月15日。ノックを多めに受けるなどS組の特権を生かし充実の時間を過ごす中で、打撃練習では代打を意識した取り組みを続けたという。「打撃練習は1球目を意識して、1球目で仕留められるように意識している」。初実戦はS組の他の選手同様に3月4日、本拠地みずほペイペイドームでのヤクルト戦。7回に代打起用され四球で出塁、翌5日の同カードにも代打で出場し一ゴロだった。

プロ6年目の2013年に初めて規定打席に到達し、14年は最多安打のタイトルを獲得。長年レギュラーとして活躍してきた打撃職人が一振りに懸ける思いを口にした一方、チームでは若い選手たちが定位置奪取を目指して激しい競争の中に身を置いている。中村自身も同じようにチーム内での立場を「奪いにいく」時期があったが、当時をこんな言葉で振り返る。

「実戦に入ればヒット2本くらいを打ち続けるという感じでやっていた。そうすれば(首脳陣が)使わざるを得ない。使わざるを得ない感じにしてしまえ、と。自分でそう考えてやっていた。僕の場合は同世代に柳田(悠岐)さんや今宮(健太)がいて、どちらかというと彼ら2人はめちゃめちゃ期待されていたタイプで、そういう選手は優先的に使われる。そこに負けないようにするためには外されないようにしないといけない、それには結果を出し続けるしかない。そこは意識してやっていた」

開幕まで3週間あまり。「代打は難しいと言われるけど、難しいことをやるのがプロ」と言い切る背番号7は、自らの役割を自覚した上ではっきりと言い切った。

「(去年は)自分の中で新しいチャレンジをすることができたので、今年はそれに向かってやっていきたい。自分のバット一本で決着をつけられるような一年にしたい」

立場は変わっても絶対にチームに欠かせない存在、中村晃。グラウンド内外で常に真摯に取り組む姿は後輩たちにとっての手本でもある。リーグ優勝、日本一を何度も経験してきたベテランの18年目、代打を極めるシーズンがまもなく幕を開ける。

(中村晃選手のインタビューはYoutube「ももスポチャンネル」で配信中)

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