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「もう一度 息子と話をしたかった」「息子を返してください」 ウズラの卵で男児死亡から1年 父親が手記 福岡・みやま市

暮らし

7時間前

福岡県みやま市の市立小学校で、1年の男子児童が給食で提供されたウズラの卵を喉に詰まらせて窒息死した事故から、2月26日で1年となりました。

みやま市は、“事故の記憶を風化させず安全で安心な学校づくりに努めることを誓う日”として、2月26日を「学校安全の日」に制定し、市内の小中学校で全校集会が開かれました。

一方、亡くなった児童の父親は、みやま市経由で報道機関に手記を寄せ、「もう一度 息子と話をしたかった」「息子を返してください」などと心境をつづっています。

<父親の手記>

2月26日、息子が亡くなりました。

少し経ったくらいから、その後いつからか息子が夢に出てきます。

息子は、ニコニコして何かを言うわけでもなく「パパ、パパ」としか言いません。何が言いたいのか話ができません。

2月26日 学校より「息子が給食時間に何かを詰まらせて息苦しくしています。」と連絡があり 急いで学校に向かいました。いつもの息子なら「パパー、パパー」と走ってきてくれたが、教室の横の廊下に息子一人が寝せられた状態でいました。

鼻からは出血して口のまわりは血だらけで口からは泡をふいていました。目は開いたまま。息子とは思えない姿になっていました。息子の名前を何回も叫び続けたが全く反応しませんでした。

手を見ると力強くにぎりこぶしをしていました。助けて、助けて、生きたい、生きたいと一人で頑張っていたのだと思います。

私がその場にいたなら力いっぱい背中をたたいて助けてあげたかった。そして、もう一度 息子と話をしたかった。

息子と最後の会話ができたなら、何かを話して「そうか、そうだな」「わかった、わかった」「パパがいるから大丈夫だぞ」と沢山、話をしたかった事が一生忘れられないと思います。

息子よ、帰ってこい。息子を返してください。

父より

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