2025/02/25 15:20
福岡県内の倉庫にも「備蓄米」 1年前の190%まで高騰…放出で“1000円値下がり”か 割安な輸入米も人気
暮らし
2025/02/25 16:00
米の価格高騰で放出が決まった政府の備蓄米。
福岡の倉庫にTNCのカメラが入りました。
こうした中、県内の店では、より安価な「輸入米」が注目されています。
福岡の倉庫にTNCのカメラが入りました。
こうした中、県内の店では、より安価な「輸入米」が注目されています。
所在地や管理会社を明かさないという条件のもと、取材班が向かった先は、福岡県内にある倉庫です。
重量感ある扉の先で管理されているのが…
◆記者リポート
「こちらが政府の備蓄米です。1つ30キロの米袋が山のように積み上げられています」
政府の備蓄米です。
政府は凶作や災害に備え、全国の倉庫で合わせて約100万トンの米を備蓄していますが、「令和の米騒動」とも言われる米の値上がり対策として、ついにこのカードを切ることを決めました。
重量感ある扉の先で管理されているのが…
◆記者リポート
「こちらが政府の備蓄米です。1つ30キロの米袋が山のように積み上げられています」
政府の備蓄米です。
政府は凶作や災害に備え、全国の倉庫で合わせて約100万トンの米を備蓄していますが、「令和の米騒動」とも言われる米の値上がり対策として、ついにこのカードを切ることを決めました。
◆江藤拓 農水大臣(2月14日の会見)
「販売数量は21万トンとする。流通が滞っている、スタックしている状況を何としてでも改善したい」
放出する備蓄米は21万トン。
流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは、今回が初めてです。
政府は今後、去年収穫された備蓄米を中心に放出を開始し、早ければ3月下旬には店頭に並ぶ見通しです。
「販売数量は21万トンとする。流通が滞っている、スタックしている状況を何としてでも改善したい」
放出する備蓄米は21万トン。
流通の円滑化を目的に政府が備蓄米を放出するのは、今回が初めてです。
政府は今後、去年収穫された備蓄米を中心に放出を開始し、早ければ3月下旬には店頭に並ぶ見通しです。
今回取材した倉庫の入口には、ネズミの進入を防ぐ「ネズミ返し」も設置されていて、温度や湿度も管理を徹底。
出荷の時を静かに待っていました。
出荷の時を静かに待っていました。
農水省による最新の調査結果では、全国のスーパーでの米の平均価格は5キロあたり3829円と、1年前と比べ90%近く値上がりしています。
こうした中、福岡市内のディスカウントストアでは、ある米が注目を浴びていました。
◆買い物客
「やっすいわー。助かりますもん、これ」
◆買い物客
「まだちょっとなじみがないので、買うのはどうかな…」
◆記者リポート
「食品売り場の一角に、多くの米が積み上がっています。よく見ると、カルローズ米と書かれています」
食品コーナーの一角に山積みされていたのは「カルローズ米」。
生産されたのは、福岡から9000キロ以上離れたアメリカ・カリフォルニア州です。
価格は10キロで税込み約6000円!
最近は5キロで4000円を超える国産米もある中、手頃な価格です。
◆買い物客
「やっすいわー。助かりますもん、これ」
◆買い物客
「まだちょっとなじみがないので、買うのはどうかな…」
◆記者リポート
「食品売り場の一角に、多くの米が積み上がっています。よく見ると、カルローズ米と書かれています」
食品コーナーの一角に山積みされていたのは「カルローズ米」。
生産されたのは、福岡から9000キロ以上離れたアメリカ・カリフォルニア州です。
価格は10キロで税込み約6000円!
最近は5キロで4000円を超える国産米もある中、手頃な価格です。
この店では米不足を予想し、去年3月からカルローズ米を並べていて、いわゆる「令和の米騒動」以降売り上げが伸び、1世帯10キロまでの数量制限を設けています。
◆ミスターマックス 広報課 丸山佳祐さん
「少しでも多くのお客様にお買い求めいただきたいという価格でお米をご購入いただきたい思いで仕入れた商品です」
◆ミスターマックス 広報課 丸山佳祐さん
「少しでも多くのお客様にお買い求めいただきたいという価格でお米をご購入いただきたい思いで仕入れた商品です」
カルローズ米は国産米とどう違うのか。
特殊なレンズで撮影してみると、国産より粒が細長いことが分かります。
特殊なレンズで撮影してみると、国産より粒が細長いことが分かります。
そして今、県内には、カルローズ米を使ったメニューを提供する店もあります。
訪れたのは福岡県筑紫野市のスパイスカレーの店「サムカリー」。
8種類のスパイスをふんだんに使ったチキンカレーが看板商品です。
訪れたのは福岡県筑紫野市のスパイスカレーの店「サムカリー」。
8種類のスパイスをふんだんに使ったチキンカレーが看板商品です。
炊飯器の中にはカルローズ米が。
この店では、5年前のオープン当初からカルローズ米を使用していて、国産米より仕入れ値は2割ほど安く、1000円を切る価格でカレーの提供を続けています。
気になるのがその味ですが…
◆記者リポート
「まず米から。日本米よりも固さがあるが、しっかりとしたお米の味。カレーともベストマッチ」
常連客も…
◆常連客
「全然普通のお米と変わらず、ちょっとかみ応えがあるかな」
Q.カレーとの相性は?
◆常連客
「最高だと思います」
この店では、5年前のオープン当初からカルローズ米を使用していて、国産米より仕入れ値は2割ほど安く、1000円を切る価格でカレーの提供を続けています。
気になるのがその味ですが…
◆記者リポート
「まず米から。日本米よりも固さがあるが、しっかりとしたお米の味。カレーともベストマッチ」
常連客も…
◆常連客
「全然普通のお米と変わらず、ちょっとかみ応えがあるかな」
Q.カレーとの相性は?
◆常連客
「最高だと思います」
取材した店によりますと、カルロース米は味がしみこみやすくカレーに合うほか、粘りが少ないため、炒飯などにぴったりだということです。
◆サムカリー 従業員
「カルローズ米が安いから値段を抑えられている。カルローズの方が少しパラパラしているので、カレーとの相性がバッチリ。(カルローズ米で)炒飯だったら誰が作ってもパラパラにできる」
「令和の米騒動」ともいわれる米の価格高騰。
政府の備蓄米放出が近づく中、より安価な輸入米への注目も高まっています。
◆サムカリー 従業員
「カルローズ米が安いから値段を抑えられている。カルローズの方が少しパラパラしているので、カレーとの相性がバッチリ。(カルローズ米で)炒飯だったら誰が作ってもパラパラにできる」
「令和の米騒動」ともいわれる米の価格高騰。
政府の備蓄米放出が近づく中、より安価な輸入米への注目も高まっています。
今後、米の価格がいつ、どれぐらい安くなるのか。
米の消費などに詳しい日本総合研究所の三輪泰史さんによると、備蓄米が店頭に並ぶのが「3月下旬から4月頭」とみられていて、その時には5キロあたり100~200円ほど下がる見込みだということです。
さらに、高騰の原因といわれる産地での買い付け競争も既に収まっているそうで、春先以降も順調に価格は下がっていく見通しです。
5~6月頃には現在よりも5キロあたり600~1000円ほど安い水準で落ち着くということです。
福岡では現在、5キロが税抜きで4000円前後なので、3000~3400円まで下がるとみられます。
米の消費などに詳しい日本総合研究所の三輪泰史さんによると、備蓄米が店頭に並ぶのが「3月下旬から4月頭」とみられていて、その時には5キロあたり100~200円ほど下がる見込みだということです。
さらに、高騰の原因といわれる産地での買い付け競争も既に収まっているそうで、春先以降も順調に価格は下がっていく見通しです。
5~6月頃には現在よりも5キロあたり600~1000円ほど安い水準で落ち着くということです。
福岡では現在、5キロが税抜きで4000円前後なので、3000~3400円まで下がるとみられます。
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