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【独自】すれ違いざまにカバンぶつける“迷惑男”…自転車転倒し男性血まみれに 福岡の「よかトピア通り」で被害相次ぐ アルミ缶持ち去りも横行

事件・事故

6時間前

家庭で出されたアルミ缶を持ち去る男に、通勤途中の人にカバンをぶつける当たり屋男…、福岡で相次ぐ“迷惑男”の行為を緊急取材しました。
福岡市内の住宅に設置された防犯カメラの映像です。

住人の男性が使用済みのアルミ缶を入れた袋を玄関先に出すと、袋の紐をしっかりと結び、自宅に戻っていきます。
そのわずか1分後、住宅の前に白い軽トラックが停まり、次の瞬間、車から降りた男がアルミ缶が入った袋を慣れた手つきでトラックの荷台に積み込んでいきます。

わずか10秒、一瞬の出来事でした。
福岡市ではこれまでも家庭ごみを持ち去る行為が見られました。

2013年にも巡回指導員と男性のこんなやりとりがありました。

◆巡回指導員
「(ごみ袋は)住民の方が住民の方がお金を出して買っている袋ですから、持って行かないでください」

◆中国人男性
「私の仕事です」

Q.これは仕事?
◆中国人男性
「はいはい」

Q.売るんですか?
◆中国人男性
「はいはい」
2022年にも別の人物が家庭ごみを持ち去ろうとしているところを突撃取材しました。

Q.今何持っていきましたか?
◆男性
「(カメラ)止めて!」

Q.何持っていきましたか?
◆男性
「(カメラ)壊すよ」
福岡市では家庭ごみの持ち去り行為は条例で禁止されています。

◆福岡市 環境局 千綿啓介 課長
「条例では再三の注意をしたにも関わらず、持ち去り行為をやめない者に対して、持ち去り行為の禁止命令というものを出すんですけども、この禁止命令に違反した者に対して5万円以下の過料を科すことにしています」

福岡市によると、持ち去り行為を禁止とする条例改正を行った2014年以降、寄せられる通報件数は減少傾向が続いていましたが、コロナ禍の2021年以降、通報件数が急増しているといいます。
福岡市では回収したごみの中からアルミなどを分別し業者に売却していて、アルミの売却による歳入は年間で約7600万円にのぼるといいます。

◆福岡市 環境局 千綿啓介 課長
「持ち去り行為は市民の協力を得ながら進めているごみ分別・リサイクルの取組みや市の歳入にも影響を及ぼす事になりますので、今後も厳正に対処していきたいと考えています」

違反行為を食い止めるために市は、車8台・16人体制で夜間の巡回パトロールを強化しています。

◆福岡市 環境局 千綿啓介 課長
「持ち去り行為を発見した場合は、直接声をかけたり、注意をするのではなく、環境局や区役所に対して情報提供をいただければと考えています」
一方、福岡市早良区のよかトピア通りで現れる“迷惑男”とは…。

◆記者リポート
「通勤や通学する人などで混雑する朝の時間にこの周辺に現れるのは、すれ違いざまにカバンをぶつけるという男です」

すれ違いざまにカバンをぶつけてくるという“よかトピア通りのカバン男”。

朝の時間帯、自転車や徒歩で通勤・通学をする人などで混雑する場所で、卑劣な行為に及んでいるといいます。

自転車に乗っていると“カバン男”が歩いてこちらに近寄ってきます。

すれ違う際に距離を十分とっていても、手に持ったカバンを差し出し、無理やり当たってくるというのです。

“カバン男”が行為をはじめたのは去年10月ごろからとみられていて、警察にも被害の相談が寄せられているといいます。

◆よかトピア通りの通行人
「それ怖いですね」
「どういう不満があるか知らないですけど怖いですね。なんとかしてほしいです」
「嫌がらせですかね」
中には“カバン男”を実際に目撃したという人も。

◆カバン男の目撃者
「肩にカバンをもって特に女性にぶつかりに行っている人を見たことありますね。私がよく見るのはまさに(横断歩道を)渡る時にすれ違う様子でって感じですね」
主に女性をターゲットに約半年にも渡って迷惑行為を繰り返しているという“よかトピア通りのカバン男”。

被害にあった人に話を聞くと、最初はわざとぶつかられたとは思わなかったといいます。

◆被害者
「1回目はすれ違う時に私が邪魔だったのかなって思って、対面なので。分からずに『すみません』ってこっちが逆に謝った感じで。だいぶ経ってから2回目はガンって当たられた瞬間に、完全に『あ、わざとだ、この間の人だ』って」

自転車のハンドル部分にカバンをぶつけられたという女性。

最初は自分が悪かったのかと謝罪したといいますが、再び被害に遭ったことで当たり屋だったことに気づいたといいます。

TNCの取材で、同じ時間帯に同じ場所で“カバン男”にカバンをぶつけられたという被害や犯行を目撃した件数が去年10月以降、少なくとも15件以上あることが分かっています。
去年11月に“カバン男”の被害にあったという男性は自転車で転倒して血まみれになり、腕を痛めるなどの大けがをしました。

この男性を含め被害に遭った人は「たまたまぶつかっただけなのか」とほとんどの場合警察に通報しなかったといいます。
一方、10日に“カバン男”の被害に遭ったという女性は…。

◆被害者
「けっこう強くぶつけられたので声をかけました。『モノがぶつかりましたよ』って言って」

女性の声かけに男はそのまま逃走したといいます。

これまで5回以上“カバン男”の被害に遭ったことから、13日に警察に被害届を提出し受理されました。

◆被害者
「捕まって欲しいんですけど、どうかなっていう感じです」
卑劣な行為を繰り返す“よかトピア通りのカバン男”。

身長160センチくらいの小太りの中年男性で、手にビジネスバッグを持っていて、帽子をかぶっていることもあるということです。

男は行為に及んだ後、徒歩で地下鉄西新駅方面へ立ち去っているとみられています。

警察は現場周辺のパトロールを強化していて、被害に遭った場合はすぐに110番通報してほしいと呼びかけています。
「よかトピア通り」での“カバン男”、横断歩道の近くで行為に及ぶため、逃走した後に信号が赤になり男を追いかけられなかった被害者もいるようです。

男のこの行為はれっきとした犯罪で、他人にわざとぶつかるという行為は暴行罪にあたるほか、わざとぶつかった結果、被害者がけがをした場合には傷害罪にあたる可能性もあるといいます。

特に自転車に乗っている人を狙っているようですが、女性の場合は歩いている人も被害にあっているようです。

警察もパトロールを強化しているということですが、被害にあったり被害を目撃した場合はすぐに警察に通報するようにしてください。

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