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ウクライナ侵攻から3年 福岡への避難者がイチゴやアクセサリーなど販売 「家族に会いたい」

暮らし

2025/02/17 17:00

ロシアによるウクライナ侵攻から2月24日で3年となります。

家族と離れ、福岡で避難生活を続けるウクライナ人の女性に思いを聞きました。
福岡県庁で17日に行われたイチゴの販売会。

売り場に立つのは、ウクライナ人のエカテリーナ・チャプリンシカさん(33)です。

エカテリーナさんは3年前の3月、夫や両親をウクライナに残し、当時3歳になったばかりの娘を連れて、姉が暮らす福岡県田川市に避難してきました。

現在は、NPO法人の力も借りてイチゴ農園で働いています。
◆エカテリーナ・チャプリンシカさん
「ウクライナに帰りたい。でも危ないです。とても危ない。家族に会いたい」

2022年2月24日、ウクライナのNATO加盟に反発したロシアが侵攻を開始。

長期化した戦争は膠着状態が続いていましたが、就任したばかりのアメリカのトランプ大統領が和平交渉の仲介役に名乗り出ました。

しかし、ウクライナが求めるNATOへの加盟や領土の返還は「現実的ではない」と発言するなど、ロシア寄りの姿勢が懸念されています。

福岡に避難しているウクライナ人のエカテリーナさんも、先行き不透明なトランプ大統領の和平交渉に不安を抱いています。

◆エカテリーナ・チャプリンシカさん
「トランプ大統領にはウクライナを支援してほしいけど、どういう風になるかまだ分からない」

1月末現在で、福岡県に避難するウクライナ人は81人。
そんな避難者たちを支援しようと開かれた県庁での販売会には、エカテリーナさんが育てたイチゴのほか、避難者たちが作ったアクセサリーなども並んでいました。

◆購入した人
「個人の力じゃできることは少ないですけど、こういった機会に買い物をすることでも力になれば」

◆購入した人
「避難されている方たちが1日も早く母国に帰って、安心して暮らせることが一番」
服部知事もイチゴを購入です。

◆福岡県 服部誠一郎 知事
「笑顔で気丈に振る舞っておられますけど、お国のこと、ご親族のこと、やはり心配だと思うんですね。我々もしっかりとお支えをしていきたいと思います」
◆エカテリーナ・チャプリンシカさん
「ウクライナが忘れられないように、手伝ってほしい」

新たな局面を迎えているロシアとウクライナの戦争。

福岡への避難者たちは、ふるさとへの思いをはせながら終戦を祈っています。

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