元福岡県議を収賄容疑で逮捕　県の「ケア・トランポリン」助成事業めぐり便宜図った見返りに現金2800万円受領か　福岡県警

福岡県のトランポリンを使った助成事業をめぐり、業者に便宜を図った見返りに現金を受け取った収賄の疑いで17日、元県議会議員の男が逮捕されたことがわかりました。

逮捕されたのは元福岡県議会議員の片岡誠二容疑者です。

捜査関係者によりますと片岡容疑者は県議だった2022年、健康器具の「ケア・トランポリン」を使用した県の助成事業に関して、予算が可決されるように便宜を図るなどの見返りに北九州市の健康器具販売会社の代表の男から約2800万円を受け取った疑いがもたれています。



県警は健康器具販売会社の代表の男も贈賄の疑いで逮捕しました。

片岡容疑者は中間市議をへて2015年の県議選で初当選して自民党会派に所属し、3期目を目指した2023年の県議選で落選しました。

片岡容疑者のホームページによりますと、在任中には県のスポーツ議員連盟事務局長などを務めていました。

県によりますと「ケア・トランポリン」は1人用の小型トランポリンに転倒防止用の手すりが付いているもので、県は健康づくり県民運動の「運動習慣の定着」の取り組みとして市町村が実施するケア・トランポリン教室の開催に要する費用に対し補助を行っています。

費用には教室の開催経費のほか、インストラクター養成経費や器具の購入費が含まれるということです。

県は2018年に片岡容疑者からケア・トランポリンの紹介を受けて次の年から事業を開始し、2019年度に計2700万円の予算を組んで県内12の自治体が助成を受けました。

今年度は計1億700万円の予算が計上され、29自治体が助成を受けたということです。

県警は事件の経緯をさらに詳しく調べています。