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春の味覚『タケノコ』高騰 去年の2倍以上 寒さで生育遅く…昨夏の少雨も影響 加えて不作の「裏年」も 福岡

暮らし

2025/03/07 18:30

春に旬を迎える「タケノコ」が、今年は「高級品」と言えるほどの高値となっています。
全国有数の産地・福岡県北九州市小倉南区合馬では、皮ごと焼きあげる熱々の「焼筍」が大人気です。

◆訪れた人
「おいしいです。香りがいいです」
「おいしいです。食べないと春が来た感じがしない」

今がまさに旬の「タケノコ」。

しかし、今年はこのタケノコが思わぬ高値になっています。
◆合馬茶屋 富岡優衣さん
「価格、例年に比べると倍以上はしています」

例年の2倍以上の値段になっているというタケノコ。

その理由は収穫量の減少で、人気の焼筍は800円から1500円に。

そして、天ぷらや刺身などタケノコを堪能できるコース料理も値上げを余儀なくされています。

◆合馬茶屋 富岡優衣さん
「倍くらいに(値段が)上がったら、あまり出ないかなと思っていたんですけど、お召し上がりになっていただいてるのでびっくりしてます」
しかし、なぜ今年は収穫量が減っているのか?

その理由を探るべく、合馬地区の山の中へ行ってみるとー

◆合馬観光たけのこ園 小原章吾さん
「これだけ寒いので、タケノコはないです」

数が少ない理由は、このところの寒さ、そして去年夏の天候です。
◆合馬観光たけのこ園 小原章吾さん
「雨が少なかったり、ちょっと寒いので、(タケノコが)出るのが遅れてはいます」

数の少なさから、タケノコ探しも一苦労です。

◆合馬観光たけのこ園 小原章吾さん
「期待の圧を凄く感じています。(暖かくなって)たくさん生えてくれることを願っています。少しでも多くのお客さんに楽しんでいただけるように、いっぱい掘ります。頑張ります」
収穫量が減っていることで、市場での流通にも影響がー

◆記者リポート
「北九州市の中央卸売市場です。例年だとこの場所に、ずらりとタケノコが並ぶのですが、きょうは合馬産のタケノコもなく、非常に少ない入荷量となっています」

全国の産地、それぞれで豊作の「表年」と不作の「裏年」があるタケノコ。

今年、合馬産は「裏年」にあたり、入荷量は少ないと予想はされてはいたものの、それでも過去にないほどの少なさだといいます。
◆北九州青果 安田悟志さん
「昨年から比べますと、入荷としては現状で2割から3割に留まっております」

凶作ともいえる状況で、値段は去年の2倍から3倍に。

7日は、最も高いもので1万4500円の高値がつきました。

◆北九州青果 安田悟志さん
「料理屋さんなどの注文に対応するのが今は精一杯でして、量販店、スーパーさんには、まだ行き届いていないのが現状です」

そして、今後の見通しについて聞いてみるとー

◆北九州青果 安田悟志さん
「増えてくるのを待つしかないのかなという状態でございます。例年と比べると、やはり5割、6割程度に留まるんではないかなという予測です」
春が来たことを味覚で感じさせてくれるタケノコ。

今年は例年よりその味を楽しむ機会が減りそうです。

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