メルカリに出品の“巨大岩塩”　福岡の男性が購入したワケ…重さ5トン超で42万円　愛知の町が売り出し　直売所でお披露目

福岡県行橋市の直売所でお披露目されたのは巨大な岩塩。

愛知県の町から42万円で購入したというのですが、そこには意外ないきさつがありました。

福岡県行橋市にある自然薯の直売所で30日、巨大な岩塩がお披露目されました。

2つあわせて重さは5トンあります。

それをうれしそうに見つめるのは、自然薯の生産や販売を行う会社などを経営する大嶋隆美さん(77)、この岩塩の購入者です。

◆大嶋隆美さん
「無事にたどり着いて、一安心」

実はこの2つの岩塩、かつては愛知県東浦町の郷土資料館で展示されていましたが、施設のリニューアルのため、5年前からは町が管理する施設の片隅で眠り続けていました。

そこで東浦町は去年4月、フリマアプリ「メルカリ」にそれぞれ30万円で出品し、その後、21万円ずつに値下げしていたところ…。

◆大嶋隆美さん
「毎日ニュースを見るのが日課で、偶然（岩塩のニュースが）出てきた」

岩や木を集めるのが趣味だという大嶋さんは毎朝、日課のように見るネットニュースで岩塩の販売を知り、1月21日にこの2つを衝動的に購入したといいます。

そして28日、東浦町へ直接、岩塩を引き取りに行きました。

◆大嶋隆美さん
「びっくりしました、本当に。これは大きいな、さてどうやって載せようかなと。感動ものでしたね」

念願の購入者に、東浦町長も喜びを隠せません。

◆愛知・東浦町　日高輝夫町長
「売れてよかったよりも、岩塩の新たな活用先が見つかって良かった」

◆東浦町民
「よく買ってくれる人がいたなって」
「良かったです。いつまででもここに入ってたから、皆さんに見てもらえたら」

とはいえ、ドイツ産の岩塩は約2.5トン、アメリカ産の岩塩は約3トンもあり、展示場所に移動させるのも一苦労です。

フォークリフトを使ったり数人がかりで押したりしてようやく展示にこぎつきました。

◆大嶋隆美さん
「もったいないので、皆さんにできるだけ見ていただく使い方が良い」

さらに大嶋さんは展示以外の活用法も検討しているといいます。

◆大嶋隆美さん
「食べる検査はまだされていない。今から私が(検査を)やって、いろいろ塩の研究をしようかなと。私なりの楽しみが1つできた」

岩塩について自然薯との効果的な組み合わせも含めて研究し、その可能性を広げたいと話していました。

この2つの岩塩は当面、直売所に展示される予定で、大嶋さんはイベントで貸し出すことも考えているということです。